1月 31, 2014

シンプルなもの

よく周りの人に、「いつも黒を着ているね」と言われます。確かに、クローゼットにある服の色はほとんど黒。違う色といえばグレーもしくは白。私にとって黒という色は、「嘘がつけない色」という気がします。黒は着る人自身が際立ってしまうので、その人に雰囲気があれば素敵に見えるし、何もなければ普通もしくは地味になってしまいます。
黒が好きといっても色だけではなく、洋服のデザインがシンプルな黒に限られるのですが、考えて見ると、住む家や車、持ち物全てにも同じことが言えます。何故かシンプルなものに惹かれるのです。その惹かれる理由を今までは単純に好みとして捉えていましたが、最近になって、日々暮らす空間から身につけるものまで全てが無駄を削ぎ落としたシンプルなものに惹かれるには私なりにはっきりとした理由があることがわかりました。日々の暮らしに必要なものは、もの自体が機能するために必要最低限の形があり、その形に付け足し過ぎるとわざとらしくなり、そこばかりが気になって最後には飽きてしまいます。それがものを活かすための最小のデザインであれば、もの自体が醸し出す雰囲気や素材の美しさにだけに目が行き、生活の一部となっていつまでも持ち続けられます。私が惹かれるシンプルなものとは、ただ単に簡素ということではなく、シンプルなデザインが際立たせるモノ自体の力強さ、美しさなのです。
現在お店にセレクトされているものも、一見するととてもシンプルなものに見えますが、私たちが提案しているものは、素材本来の持つ美しさを活かし、作家や職人、デザイナーが個々の手法により作り上げる造形美です。私たちは、モノも人も、付け加えられたもので本来の美しさを隠すより、それが活きるさりげないデザインが一番美しいと感じています。。。

私が黒ばかりを身につける理由・・・それは自分がどんな状態であるかを常に意識させるためなのです。

1月 24, 2014

吉田次朗さんのオブジェ

現在岐阜にて制作活動をされている吉田次朗さん。普段食卓で使ううつわから針金を使った遊び心のあるオブジェ、陶製の人形、モビールなど、吉田さんの世界観を様々な素材や形から感じる事ができます。
写真の人形のオブジェはとても静かに佇んでおり、見る人の心の持ちようによって、色々な見方のできる不思議なオブジェです。
見る度にとても惹き付けられる自分がいます。
近日中に人形のオブジェ、モビール、うつわが店頭に並ぶ予定です。



1月 20, 2014

小関康子さんのうつわが入荷しました

随分と久しぶりに入荷した小関康子さんのうつわ。今回入荷したものは定番で制作されている象嵌シリーズではなく、粉引のうつわです。小関さんと言えば象嵌の作品の印象が強いと思いますが、個人的には粉引のものも非常に魅力を感じます。素朴な風合いや色合いに、小関さん独特のフォルムがプラスされると、粉引のうつわも少し違った印象に見えるからです。象嵌シリーズしかお持ちでない方には、正反対のシンプルな器にも見えるかと思いますが、シンプルの一言では片付けられない奥行きのある粉引のうつわをぜひご覧頂ければと思います。




1月 19, 2014

営業時間のお知らせ

1月22日(水)〜2月28(金)の営業時間は12時〜17時30分となります。
3月からは通常営業に戻ります。 大変ご迷惑お掛けしますが、よろしくお願いします。

1月 17, 2014

Kanehenさんのランプシェード

去年からずっとkanehenさんにランプシェードを制作していただきたいと依頼をしていましたが、そのシェードがようやく形になり、納品していただけることになりました。食卓まわりを含め、インテリアにこだわっている方にとって、魅力あるランプシェードの種類は意外に少ないもの。そして、作家の手作りのものとなれば更に少なくなります。ランプシェードの素材は色々ありますが、空間を引き締めてくれる金属のシェードは以前から気になっていた素材の一つでした。今回制作していただいたものは、古い家具や新しい家具にも馴染みやすく、とても雰囲気のある空間を作りあげてくれます。なかなか気に入ったランプに巡り合えなかった方におすすめのシェードです。


1月 13, 2014

心に響くもの

この仕事をしていると数々の素晴らしいものに出逢う機会が多くある。納品の際に箱を開け、中からでて来る美しいフォルムのうつわ、木目の選び方や節の使い方がこれ以上には考えられない程、絶妙なバランスで使われている木工作家の作品。搬入の際の美しく無駄のない動き、丁寧に梱包された作品、納品書に使用される紙、モノがモノ以上の何かを与えられこちら側に訴えかけてくる写真などなど。日々、心に響く美しいものに触れる度に、心が震える程の感動をします(心が震える、この言葉が一番表現として合ってる気がします)。
ただ、こういった仕事をしている以上、いくら心に響いても心に響いたで終わる訳にはいかない。それを吸収し、また違った形で表現しなければ、人に感動を与えられるような提案はできない。面白いもので、世の中には沢山の素晴らしい物があって、それを真似たいと思っても、同じように真似したり、それを超えるのは簡単な事ではない。真似は真似でしかないし、そこから感動は生まれない。当たり前ですが、素晴らしいものを作る人には普通の人が見えない部分が見えていたり、感じないものが感じられたり、こちらの想像を絶するこだわりの積み重ねでそれらが成り立っている。人は生まれた環境や育ち方によって、人それぞれ見方や感じ方が違う。似たような境遇であっても必ず一人一人何かが違う。だからその違いを大切にし、自分にしか見えないものを信じて表現していかなければならない。それはとてつもなく大変な事だし終わりがないけれど、自分が見た何十年後かの自分の姿はその積み重ねでしかない。
Analogue Lifeは今年の3月で実店舗オープンから3周年を迎えます。その3周年を迎えるにあたり、益々、心に響くものを届けていきたいと自分の心に刻むように書いております・・・

1月 07, 2014

日高伸治さんのうつわが入荷しました

岐阜県瑞浪市で作陶されている日高さん。学生時代は油画を専攻されていましたが、愛知県立窯業高等技術専門校を修了し、現在は日々ご自身の作品に向き合いながら作陶されています。もの静かでゆっくりとお話する日高さんですが、内側に秘めた芯の強さも感じられる方です。作品はシンプルで使う人を引き立ててくれる器ですが、一つひとつをよく見ると、とても表情があり手に馴染みやすく作られています。既に品薄ですが、1月20日頃再度入荷しますので、しばらくお待ちくださいませ。



1月 02, 2014

あけましておめでとうございます

あっという間に過ぎた2013年。そして梱包作業に終われ、気づけば新年になってしまったという、とても慌ただしい年末年始を過ごしました。年末には皆さんにご挨拶をと思いつつ、ブログにも何も書けず、申し訳なく思っております。

毎年1年が過ぎるのは早いと感じてはいますが、今年は特に早く感じました。お店では、通常営業に加え企画展があり、オンラインショップの営業は国内と国外。そして、プライベートでは娘が中学1年生になったということもあり、初めてのことばかりで、全てがあっという間に過ぎました。少し、時間に振り回された感じの1年でしたので、2014年は目標に向けて1歩1歩進んでいきたいと思っています。3月には実店舗が3周年を迎えますし、新たな事にも挑戦したいと思っています。
ということで、今年もどうぞ、よろしくお願い致します。

2014年の企画展のご紹介
4月 大村剛 展
6月 服部竜也 展
9月 岡田直人 川合優 展
10月 加藤良行 展
11月 吉田直嗣  teteria 大西進 travel on the table